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更新日付:2019年10月22日

子ノ泊山に登ろう!

子ノ泊山登山タイトル

 子ノ泊山(ねのとまりやま)は、蔵光山の主峰で、町の北西部に位置し、標高は907メートル、町で最も高い山です。
 山頂からの展望では、南には太平洋熊野灘、北には紀伊山地の山並みと帯のように延びる熊野川が見渡せます。
 標高だけみると低い山のようですが、実際の山は険しく、遭難される方がいるため注意してください。
 楽しい登山となるように事前にしっかりと準備をして、事故や怪我のないようにしましょう。

 

登山ルート

子ノ泊山登山ルート

登山断面図

今回は、一般的なコースの桐原登山口(鉄はしご)から桐原尾根登山口( 山や まびこ彦 新道)のコースをご紹介します。所要時間は登り約2時間、下り約2時間の計約4時間の登山となります。

桐原登山口写真

1 桐原登山口(鉄はしご)

桐原登山口には車が数台止められるスペースがあります。
登山届の提出箱も設置していますので、登山届を提出してから登山に望みましょう。
鉄はしごから登り始めると、急な傾斜が最初の難関ポイントになります。

頂上付近写真

2 山頂付近

山頂付近ではロープを使い、登る場所が数箇所あります。

  • 山頂からの景色

3 山頂

山頂には、歓迎の看板などが設置しています。山頂からは太平洋熊野灘や紀伊山地の山並み、熊野川などが見渡せます。

また、測量の基準となる一等三角点もあります。

下るときの注意点写真

4 七十五人塚

七十五人塚は、山頂から浅里方面に少し下った場所にある高さ1.3メートルの石積みの塚です。

七十五人塚写真

5 下り道

下るときは足元に気をつけ、軸足のひざを曲げると足が疲れにくくなります。

子ノ泊山登山のポイント

登山看板写真 2人以上で登ろう 写真

遭難を防止するため、子ノ泊山の道中には、所々、案内看板が表示されています。
看板周辺は、比較的広い場所となっているため、休憩をとり、登山するようにしましょう。
また、初めて登る際は必ず2人以上で登るようにしましょう。

準備は万全に

登山服装

 リュックの中身(一例)

リュック写真

基本的な持ち物

水(1リットル程度)、お弁当、行動食、タオル、登山地図、コンパス

あると便利なもの

虫除け、手袋、携帯電話、ティッシュ、ゴミ袋、ビニール袋

非常時に備えて

保険証、ライター、救急用品(絆創膏、テーピング)、薬、ヘッドライト、笛、レインコート

事前の準備で楽しい登山を

子ノ泊山登山は、日帰りできるコースですが、甘く見ていると滑ってケガをしたり道に迷ったりする危険があります。そのため、しっかりと事前にコースを確認しておくこと、登山に必要な荷物を準備しておくこと、適切な装備をしておくことが大切です。

ここで紹介している装備や準備物を参考に、登る季節やそれぞれの事情に合わせて必要なものを考えて調整してください。

トラブルを予防する山の心得

登山届け提出箱

1 登山届けを必ず提出

登山届は各登山口、紀宝町HP、役場窓口で入手することができます。
万が一遭難した場合には、これをもとに捜索しますので、入山前には必ず登山口の提出箱、または警察署へ届け出てください。

 

登山アプリ写真

2 スマホは便利!だけど頼りすぎには要注意

スマホはカメラや時計の機能があるだけでなく、事前にGPSアプリを入れておくと、地図と現在地が表示されとても便利です。しかし、精度が十分でない場合や電波やGPSが入らないこともあります。また、電池切れにも注意が必要です。

 

天気の変化に注意写真

3 天気の変化に注意

山の天気は変わりやすく、急に雨が降ってきたり、霧が立ち込めて視界が悪くなったりすることがあるため、事前に天気予報を確認しておくことが大事です。
また、上着と兼用できるレインコートを準備しておくと急な雨にも対応できます。

危険生物に注意 写真

4 危険な生き物に注意

山にはハチやムカデ、マムシなどの毒ヘビ、サルやイノシシといった生き物がいます。小さい虫などは虫除けや肌を露出しない服装などである程度対策できますが、イノシシなどに遭遇した場合は、刺激せずに、そっとその場を立ち去りましょう。 

 

位置情報の把握で救助活動をスムーズに

子ノ泊山は決して高い山ではありませんが、これまで何名もの方が道に迷い、平成20年には1名が命を落としています。登山でのトラブルを避けるには、事前の準備や計画が重要です。また、登山届は、万が一の命綱です。入山前に必ず登山口の提出箱や警察署へ届け出てください。

もし、道に迷ったと感じたら、すぐに引き返すことが最善です。しかし、完全に道に迷ったら、まずは休憩をとるなどして落ち着くこと、周囲を観察して登山道を探してみることです。絶対に谷には降りずに、尾根を目指して登ることです。

それでも対処しきれないときは、携帯電話がつながる場所を探し、早めに警察(110番)か消防署(119番)に救助要請をしてください。通報時には、遭難者の氏名、容態、登山届の有無などを確認しますが、何より場所の情報が重要です。スマホで緯度、経度を確認できますので、できれば登山前に表示方法を確認しておいてください。

 

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